コレクション

広告絵双六

絵双六は江戸時代の木版多色摺り技術の発達とともに、庶民の間に広まってゆきました。その画題や内容は、人々の暮らしや時代の価値観を色濃く反映しており、当時の風俗を知る上でも貴重な資料となっています。中でも道中双六や出世双六は、後に作られた「買物案内双六」や「少年少女成長双六」のルーツと見ることが出来るでしょう。通常の絵双六は遊戯として買い求められましたが、店舗や商品が描きこまれたものは非売品として配られました。このようなプレミアムとしての広告絵双六の中には、大丸呉服店の「令嬢成長双六」のように、女の子の成長過程に大丸の商品が登場するという、ストーリー性を持ったものもありました。
明治時代の教育的な絵双六の登場に伴い、プレミアムとしての広告絵双六にも、商品情報だけでなく、教育的要素が盛り込まれるようになりました。このように、広告絵双六には、遊びながら自然に商品を覚えてもらえるような工夫が凝らされているのです。

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