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ADMT Salon
ADMT Collection
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05 絵びら
 配ることを目的として作られた広告物のうち、絵びらは主に店舗開店や年末年始等の御挨拶時に店主から贈られました。それらは色彩や図柄が華やかで、暦入りのものが多かったので、室内や店舗内の壁に貼られ、長い間目に触れられるという効果がありました。
 主に絵びらに描かれたのは、美人やエビス、大黒などの福の神で、時には洋館や自動車など文明開化を象徴する要素も盛り込まれていました。
 これらの絵びらの制作には「名入れ」という方法が取られました。まず版元が絵柄の部分の見本摺りを持って注文を取り、その後、文字の部分に商店名や商品名などの文字をいれていったのです。このように同じ絵柄のものを大量に制作し、コストを削減できたため、全国各地の中小商店が絵びらを利用することが可能になりました。
 同時に現在の薬やビールのポスターのように製造元が取扱店に対しての販売援助として作ったものもありました。
 このような絵びらは主に明治時代から昭和初期まで活用されていました。
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荒物染料商 純良牛乳販売所 活版 木版 印刷所  浅田飴 下駄製造 卸小売 
荒物染料商 純良牛乳販売所 活版 木版 印刷所  浅田飴 下駄製造 卸小売 
唐木 和木 算盤品々製造商        
唐木 和木 算盤品々製造商        

 

資料番号:1987-3830

宮崎米吉

明治41年略歴入り/37.5×51.3(cm)

商売繁盛を願って、恵比須・大黒を中心に、周りには大福帳、米俵、大判、小判などを配した図柄。絵びらには縁起のよい七福神がよく用いられた。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1988-1512

日本畜産

大正3年略歴入り/36.6×50.9(cm)

有名な加藤清正の虎退治の図が描かれている。絵びらの図柄にはこのように歴史上の有名人物や、物語の登場人物がよく使われた。大正3甲寅年の略暦入り。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1986-1271

久保田商店

明治38年略歴入り/77.5×53(cm)

絵びらには暦の入ったものが多いが、このように暦だけのものも広く用いられた。これは新暦と旧暦が併記され、両者の違いが分かるようになっている。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1987-2697

堀内伊太郎

明治後期頃/26.3×37.3(cm)

年始の挨拶が入った、浅田飴の正月用絵びら。「良薬にして口に甘し」などのキャッチフレーズは、店主である堀内伊太郎が自ら考案したものである。「略暦入」とあり、毎年暦を差替えて使われたものであろう。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1986-2467

前川与之助

明治中〜大正期/25.5×37(cm)

女性が二人、電話をしている図が描かれている。わが国で電話が初めて開通したのは明治23年、東京−横浜間であった。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1987-2740

齋藤秀吉

明治中〜大正期/18.5×25.5(cm)

銅版技術を用いて制作された絵びら。商人達が二等身で諷刺的に描かれているところに、明治時代に入って西洋から受けた諷刺画の影響が見られる。

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