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ADMT Collection
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01 看板
 今日のように、まだ本格的な広告媒体が存在しなかった江戸時代には、看板や暖簾は非常に重要な広告媒体でした。人々にその店の存在を知らせ、特徴を伝え、好意を獲得する看板からは、それぞれの店の創意工夫が伝わってきます。まさに江戸時代の看板は“商の顔”だったのです。明治期に入ると、それまでは木製が主流であった看板の素材にも変化が見られ、ガラスを使用したものなども登場します。またカタカナやローマ字を用いたり、デザイン的も洗練された看板が多く登場し、今日も目にする標章やキャラクターも姿を見せ始めます。大正時代・昭和初期に入ると、看板はさらに広告物としての性格を明確にし、登場する商品もぐっと現在に近づいて、重要な広告媒体としての地位を確立して行きます。
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深草団扇 筆屋 両替屋 宝丹 精応丹
深草団扇 筆屋 両替屋 宝丹 精応丹
SPECTACLES 特約販売 猫イラズ 牡丹煙草 レート化粧料 藤澤樟脳
SPECTACLES 特約販売 猫イラズ 牡丹煙草 レート化粧料 藤澤樟脳

 

資料番号:1986-11

家むら

江戸期/木製看板/80.2×46.2×6.0(cm)

「こんげん ふかくさ 家むら」と彫られた団扇屋の看板。京都・深草は団扇の名産地であり、この看板では、「家むら」が製造販売の元祖とうたわれている。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1988-1293

江戸期/木製看板/40.5×10.5×10.5(cm)

筆をかたどった模型看板。店の軒先で目立つように、ずんぐりした形になっている。江戸時代にはこのように、商品を模った看板が多く作られ、遠くからでもよく見えるような工夫を行っていた。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1986-278

江戸末期/木製看板/48.3×37(cm)

両替商が用いる秤(はかり)の分銅を模した懸け看板。当時、江戸では金と銅の計数貨幣(額面が決まっている貨幣)、上方では銀の秤量貨幣(重さで価値を決める貨幣)が主に流通していたため、両者の両替には秤が必需品だった。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1989-1

守田治兵衛(もりたちへい)

明治期頃/木製看板/60.2×151.7(cm)

諸病に効くとされた家庭常備薬「宝丹」の看板。店主の守田治兵衛自らが看板に書いた特徴ある書体は“宝丹流文字”と呼ばれ、商品や店名を記す際に用いられた。現在のロゴタイプに通じるこの書体が当時人気を博した。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1986-1164

好蘭堂(こうらんどう)

江戸末期頃/木製看板/104×46(cm)

上部に「HOLLANDS REMEDIE(オランダ治療薬)」と書かれている薬の看板。江戸時代の西洋医学はオランダ医学が中心であったことを伝えている。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1988-1309

保阪時計舗(ほさかとけいほ)

明治期頃/木製看板(一部ガラス)/69×78.5(cm)

英語が入ったメガネ屋の看板。当時としては珍しくレンズの部分にガラスがはめ込まれており、金箔文字をあしらった装飾的な作りになっている。独創性があり、人目につくように工夫された看板。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1986-1958

坪井薬店(つぼいやくてん)

明治末期頃/木製看板/51.5×41×41(cm)

踏み台を兼ねた薬店の置き看板。店の中で薬箪笥の上段から商品を出し入れする際などに用いられた、実用的な動く看板であった。「猫イラズ」とはヒ素を用いた殺鼠剤で、猫を「免職」し、ネズミ取りかごを「ハライモノ」としているところが面白い。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1990-31

千葉商店

明治期/木製看板/69×91(cm)

東京銀座にあった千葉商店の紙巻煙草の看板。登録商標の牡丹が色彩も鮮やかに彫刻され、額の上部には3つの博覧会の受賞メダルが彫り込まれている。千葉商店は岩谷、村井と並ぶ大手煙草商のひとつであった。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1987-1167

平尾賛平商店(ひらおさんぺいしょうてん)

大正期/油絵看板/54×167(cm)

「レート」は日本で最初にフランス語を使用した化粧品名であり、牛乳を意味している。製造元の平尾賛平商店は自家製品を「レート化粧料」と呼び、看板の中にも「LAIT TOILET」の文字が見られる。大阪の「クラブ化粧品」と人気を競った、当時の有名ブランドであった。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1986-1153

藤沢商店(ふじさわしょうてん)

昭和初期頃/ホーロー看板/48×30.3(cm)

琺瑯(ほうろう)は光沢があり耐久性もあるので、屋外広告に盛んに用いられ、特に大正、昭和初期にかけて広く普及した。藤澤樟脳は一般の衣類の防虫財。この効能を意識してか、商標には厄病神を追い払い、魔を除くといわれる中国の神様の鐘馗が商標として用いられている。

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