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06 紙看板
 紙看板は、明治初頭から昭和初期頃までに見られた木版多色摺りのびらの一形態です。店頭や店内を飾った木製看板と同様に縦長の形状をしており、中心には商店名や商品名が大きく書かれています。しかし、刷り物という性質上、商品の詳細な説明が可能であったことなど、看板より多くの情報を盛り込むことが出来ました。また同時に、華やかな色彩や絵柄を用いて、人目を惹くことが出来たのは、江戸時代の錦絵を支えた技術師達の腕によるものだと言われています。
紙看板は主に薬や化粧品等の業種が多く、同じ店内に並べられた紙看板は、その華やかさを競ったことでしょう。
紙看板は木製官版を模って作られた「びら」ということができます。これらの「びら」の役割は、その後印刷技術の発展に伴って街角に飾られるようになったポスターが担うようになりました。
紙看板も、ポスターにその役割を譲るようになっていったのです。
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A La Source Articles pour Artistes:仏蘭西製優秀絵具画布及美術用品販売 新発明 髪御洗ひ粉 いろ白くする雪のはだ 元祖 御化粧下 花いかだ かみすき粉 緑の艶
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イカタル散        
イカタル散        

 

資料番号:1997-889

泉屋絵具店

主計・彫/69×25.5(cm)

フランス製の絵具や画材を扱っている店の紙看板。デザインにアールヌーボー様式を取り入れているのは、紙看板では珍しい。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1997-891

精洗堂

幾英・画/70×25.9(cm)

髪用洗い粉の紙看板。散切り頭の男性と女性との対比が文明開化の時代を象徴している。商品名に加え、商品内容の説明が詳しく書き込まれている。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1997-906

松本金時堂

68.4×25.8(cm)

洗い粉の紙看板。新しい雰囲気を出すために、あえて一部をローマ字表記にしている。下部の筆文字部分のデザインは木製看板を彷彿とさせる。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1993-1560

柳屋支店

70×26(cm)

化粧品の柳屋の紙看板。商品名のとおり、柳の枝に花と筏(いかだ)を配したデザインが面白い。柳屋は元和元(1615)年に江戸で創業した老舗であり、上中央部のマークは「源氏香之図」の一つで、今も柳屋本店が使用している。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1997-908

田村雪竹堂

68.8×26(cm)

髪すき粉の紙看板。伝統的な黒髪の女性像が描かれており、背後の電線や電柱のある風景との組み合わせが、文明開化の雰囲気を示している。

所蔵・アド・ミュージアム東京

資料番号:1986-3626

伊藤龍根堂

70.7×25.5(cm)

胃薬の紙看板。文明開化期には、西洋薬の優位性と権威を示すために、解剖図を薬のラベルや広告に用いることが多かった。

所蔵・アド・ミュージアム東京


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