江戸の吉原・京の島原と並び称された伊勢古市(ふるいち)遊郭の「牛車楼(ぎゅうしゃろう)備前屋(びぜんや)」をとりあげた、式亭三馬作の景物本。十返舎一九(じっぺんしゃいっく)の『東海道中膝栗毛』で、ライバルの千束屋(ちづかや)が主に 取り上げられたことを面白く思わない牛車楼主人が、三馬に依頼して作らせたもののようです。市販された書物ではなく、牛車楼が顧客や縁者に配りました。
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資料名
伊勢名物通神風 (いせめいぶつかようかみかぜ)
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制作年/年代
文化15年(1818)
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サイズ
17.9 × 12.5 (cm)
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資料番号
1992-01586