
広告の原点ともいえる看板は、長い歴史を持ったメディアであり、その素材や形式は時代と共に多様な変化を見せています。
東京都港区東新橋 1-8-2 カレッタ汐留 |
03-6218-2500
開館日 火ー土 12:00 - 18:00 入場無料
アドミュージアム東京では、江戸時代から今日までの約33万点に及ぶ広告資料を所蔵しています。
その中から江戸時代〜昭和初期までの広告資料の一部をご紹介します。
広告の原点ともいえる看板は、長い歴史を持ったメディアであり、その素材や形式は時代と共に多様な変化を見せています。
江戸庶民の娯楽メディアとして人気を博した木版多色摺りの錦絵は、しばしば広告としての役割も果たしていました。
広告絵双六は、庶民に人気のあった絵双六に、商品や商店の名前を入れたもので、遊びを通して自然に伝える広告メディアです。
現在のチラシに通じる引札は、江戸時代から、読む者の手元に直接届けられる広告メディアとして広く用いられました。
絵びらには、福の神や美人が色鮮やかに描かれたものが多く、商店の新規開店や年末年始のご挨拶時などに配られました。
明治後期になると新聞発行部数の飛躍的拡大に伴って新聞広告の出稿量も急増し、マスメディア広告の先駆けとなりました。
明治期に雑誌文化の台頭と共に登場したPR誌には、商品情報や文化的な関連記事等が盛り込まれ、個性を競っていました。
景品・付録は江戸時代の配り物を出発点とし、その多くは遊びなど、庶民の暮らしに密着した物を顧客に配布していました。
近代の夜明けを告げる草創期のポスターからは、各時代の産業や風俗に加えてデザインや印刷技術の変遷が読み取れます。